かぜ発熱外来とは

かぜ症状(発熱、咽頭痛、咳、痰、鼻水、下痢など)がある方は事前予約が必要です。予約枠が限られているため、小6以下はかかりつけの方のみ予約可能です。来院前に必ずお電話等でご連絡いただくようお願いしております。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)や他の感染症を発症している可能性が十分考えられます。

院内の患者様やスタッフへの感染リスクを最小限に抑えるため、当院では別枠でかぜ発熱外来を設けております。具体的には、一般診療の患者様と出入口・診察室を隔離して診療を行っております。なお、かぜ発熱症状がある患者様が事前連絡なしに来院された場合、受診をお断りすることがありますので、ご了承ください。

発熱外来の対象となる患者様

  • 体温37℃以上の発熱
  • 咳、痰、鼻水、咽頭痛などの呼吸器症状、下痢、嘔吐などの胃腸炎症状(コロナの可能性あり)がある方
  • 周囲に新型コロナウイルス感染症やインフルエンザに感染した方がいる など

検査に関して

診察の結果、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザ感染症に似た症状が見られ、その疑いがあると医師が判断した場合は感染の有無を調べる検査を行います。当院では、抗原検査を実施しています。検査費用は保険診療となり、自己負担割合に応じて負担額が決定されます。
抗原検査では、専用の細い綿棒を鼻に挿入し、鼻腔から試料を採取します。結果は10-15分程度で判明します。また、咽頭発赤などが認められる場合は溶連菌感染症の迅速定性試験検査を行うことがあります。同様に専用の綿棒で咽頭ぬぐい液を採取して診断します。
検査結果に応じて適切な治療を行います。

かぜ症候群とは

かぜは、急性上気道炎、急性咽頭炎、急性気管支炎などと呼ばれる呼吸器感染症です。通常、ウイルスに感染することによって引き起こされ、主な感染経路は飛沫感染などです。典型的な症状には、鼻水や鼻づまり、喉の炎症に伴う痛み、そして咳、痰、発熱、頭痛、全身倦怠感などが挙げられます。風邪の原因となるウイルスはライノウイルス、コロナウイルス、RSウイルスなど200種類以上あり、感染後には1~3日の潜伏期間を経て症状が現れます。
ウイルスが原因の場合、一部の疾患を除き特効薬はありません。熱がある場合には解熱剤を、咳、痰、咽頭痛などの症状を和らげる薬を処方いたします。多くの場合は、内服薬、自宅安静等により症状は2~3日で緩和し、1週間程度で治癒します。まれに症状が持続したり悪化した場合は、肺炎などに移行することもあるため再受診が必要です。